子供のころ聞いた怖い話

ざっくり言うとてけてけの話。
でも当時はてけてけという名前がなかったはず
これは沖縄出身の人に聞いた話。
沖縄のそのホテルで過去にむごたらしい事件があったらしい。
それを聞いたのはそれを見た翌日のことだった。
そのホテルは珍しく個室にトイレがなかった。
不便なものだと思いつつも、大して気にもしなかった。
夜中目覚めて尿意を覚え、そのままトイレに向かった。
角を曲がればトイレが見えるなと思ったその時、
後ろからペタン、ペタンと音がした。
スリッパの音にしては変だな。いやスリッパなんか貸し出していないしおかしいなと振り返ってみた。
女の人が這っていた。すぐに前に向きなおり当初の目的通りトイレに入った。
なんで車いすで移動しないのだろうと思いながら用を足していると不意に大を催した。
そのまま和式便所の個室にこもり唸っていると、
そういえばさっきの女性には下半身がなかったなと気がついた。
そのまま個室で寝てしまったらしく朝従業員に呼びかけられて目を覚ました。
たいそううなされていたらしい。
寝る前に見たものを従業員にそのまま聞くと、
そのような客は止まっていなかったらしい。
客じゃなければ従業員やその家族かとも思ったが、
人の不幸を突っ込むのも趣味が悪いと思い話はそこで切り上げた。
ちなみにむごたらしい事件があったと聞いたのはタクシーの運ちゃんから聞いた話。
男好きの女性が旦那の嫉妬から浮気相手ともども重ねて四つにされたらしい。
それ以来そのホテルにいい男が泊まるとでてくるんだとか。
なぜ女性の自分が見たのか不思議だと話してたのが印象的でした。
 
で同じ人が話した話。
世にいう十三怪談いや階段
それは彼女が東京の大学に受かり上京した時の話。
彼女は友人から相談を持ちかけられていた。
その友人は夜妙な音が聞こえると訴えていました。
その音に気がついたのはその部屋に住み始めてから三日目。
トンと、階段の方で音がしました。
それだけなので家鳴りか何かかと思い、その日はそのまま寝ました。
次の日の夜もまた階段の方で
トンと、音がしました。
その次の日も、またその次の日も音がしました。
心なしか音がどんどん近付いているように聞こえ、
気配まで感じるようになりました。
その友人は心細いから泊まりに来てくれと言いました。
彼女は当然怖い思いもしたくないので無碍に断りました。
次の日も頼んできたので断りました。
その次の日も頼んできたので断ったのですが相手も必死になって頼んできます。
あまり断るのも悪いと思い泊まりはしないけど翌日の夜に家に寄ると約束をし、
その日は適当にあしらいました。
次の日夜に寄って怖い思いをするのも何なので昼間にその部屋に寄りました。
友人の部屋は二階建てのアパートの二階の階段すぐの部屋でした。
階段を上り彼の家の戸をノックし、返事を待たずにドアを開けると彼がびっくりした顔で出迎えました。
彼女は彼にその話の真偽を問い詰め、本当だとわかるとすぐさま部屋から退去することを強く勧めました。
彼は後二回は猶予があると思っていたらしくしぶっていましたが、
彼女から初日から音がした可能性を聞かされると思いなおして従いました。
これが彼女が彼と付き合う馴れ初めらしいです。
自分は今でも嘘だと思っている。 
 
ちなみに階段は十三段ではなく十段だったらしいです。