月刊少年シリウス3月号

僕の後ろに魔女がいる

僕はおまじないとかテクニックとかが苦手です。
金儲けのおまじないとかテクニックならまだいいのですが、
人の心を傾ける類のものが苦手なのです。
なぜかしら卑怯な気がするのです。
執着心が足りないからこんなことを言ってるんだと思われますが、
苦手なものは苦手なのです。
そんな手段を用いて手に入れても後ろめたい気持ちが勝ってしまいそうなのです。
相手にだって人格も好みも人生もあります。
それなのに個人の勝手な思いでその気持ちを捻じ曲げようなんてとても出来ません。
たとえ単純でもひねくれていても自分の心を素直に伝えていきたいのです。
でもこの眼鏡のヒロインの存在は個人的にアリです。
眼鏡だからという理由ではなく、
己の魔術に対する情熱のためなら人様を省みないという姿勢が何より好きなのです。
もちろんこれは漫画の中限定の話ですが。
回りにそんな人がいたら僕は逃げます。
主人公は小学生ゆえに逃げることが出来なくてホントにかわいそうだ。
でも災難を受ける主人公というのもまたいいものだ。
ええ、本当はかわいそうだなんて露ほども思っていません。
何しろコメディ漫画なんですから不幸は笑うものです。
幸福に微笑み不幸を笑う、
これが僕の物語の楽しみ方です。
だから人死にが出るような笑えない話は苦手です。
が、この漫画で人死にが出るとは思えないので全く心配はしていません。
これからも主人公には災難に遭い続けて欲しいです。