ツバサクロニクル

中華風の国に着く。現地の人とトラブルが起こる。その成り行きでどうやら人助けをするやも知れぬ。
手をつかまれる前にさくらの前に立ちはだかればトラブルも大きくならなかっただろうに。ことが起きてから行動を起こすと取り返しのつかない事態のときに対処できないじゃないか。羽が入った水晶玉は力が大きいらしい。少女の前で殺した母親の形見を粉砕する悪役。嗜虐心たっぷりのいい悪役っぷりです。
相変わらず型にはまった設定である。
ジャンルは違うが高橋葉介は型にはまった作品をよりよく見せる類の才能があるが、これは型にはまったまま見せているだけである。
変に変えて悪くするよりもよっぽど潔いとも思うが。型という概念がまだない少年少女には良作なのでは。型ってのは要するに王道ってことでもあるし、王道ってことは人の支持を得やすいってことだし。物語の基本であるこのような作品を見ることで逆に意表をつく作品などを考え付くのではないか。