ゲッサン9月号

さぁ、久しぶりの感想みたいなものです。
果たしてこれから書くのが真に感想と言えるのかというと
否定される要素が多々感じられると思いますが、
まぁ感じて思ったことなのでご容赦ください。
では今月号のメインともいえるゲッサンミニから。

からかい上手の高木さん

今月号で一番面白かった作品です。いわば一番好きなマンガです。
私は基本的にラブコメが大好きなので、どうしてもこれを今月の一番に選ばざるをえません。
しかし、女性が書くラブコメは切なさが過多なので苦手です。
いやむしろ女性が書くものは感情が生々しいのが多くて苦手です。
よりファンタジーな感じと言うか、ちょっとさばさばした感じで且つ誠実な感じの筋書きが大好きです。
ショートケーキよりも飴玉ぐらいがちょうどいいのです。
さて感想
高木さんは実のところ、西片くんの心を自分でいっぱいにしたいのではなかろうかと、
ほほえましく思う次第です。
適度にドキドキさせつつ、自分の心に嘘をつかない。
わざと相手が素直に受け取らないようにすることで
その偽り無き自分の心を忌憚なく相手に伝えるのである。
素直な女性と純朴な少年がいて、恋がまだ始まらないという際どい状況が素晴らしいですね。
障害が、からかいと西片くんが感じる少女の言動だけなんだから、もう言葉もないです。
 
多くのラブコメがそうであるように、この障害がなくなるとあっという間に最終回になりそうで、少し怖いですね。
この漫画に望むことはもうないですね。いや文句なしです。
なんだかんだでこの二人はずっと一緒にいることでしょう。

今後の展開を無理に予想すると、
高木さんが違う人から告白される展開と、西片くんが違う人から告白される展開が考えられる。
高木さんが告白される展開:
西片くんは告白の現場を見てしまってどぎまぎする。
高木さんが西片くんを好きなことを理由に断るところを見て意識する。
後で高木さんが西片くんにのぞいていたでしょと言うことによって西片くんはまたしてもからかわれたのかと思ってしまう。パターンとしてからかいで断るのは相手に失礼だと西片くんが発言することも考えられる。
その場合は素直にくっつく場合と西片くんをからかうのが好きな気持ちは本当だと告げる場合が考えられる。後者ならば話は存続できる可能性がある。
西片くんが告白される展開:
こっちは高木さんに見られる必要はないなにしろ主人公だから。
でも知られる必要はあるし、素直な言葉を高木さんがしゃべる必要も出てくるだろうし、
西片くんは自分の素直な気持ちを恐れることなく認識する必要も出てくる。
最終回に向かう展開にうってつけな内容。
 
仮にアニメ化するとして、ゲッサンという枠でアニメ化する事にして、
他二本ストーリー漫画を10分ずつ持ってきて高木さんを3分アニメとして合わせて23分、
プラスOPED合わせて3分それにCM4分の30分枠で流すとかできないかな。
OPEDは曲が一緒の三分割で。
むりそうだな。

ぎんがみと八月

家族の話はもう良いかなぁと思ってた矢先のちょっとした方向転換。
でも、人情話を下敷きにするのは、持ち味として持ち続けるのは重要なことではあると思う。
むふと言う言葉を出してるので、これはきっとあだちリスペクトなのであろう。

それにしても神様の年の取り具合ってどうなんだろうね。
幾年までもってわけではなさそうなので
ある程度の循環があるのだろう。
神もやはり死ぬのだろうか。日本神話的には黄泉の国があるので。死ぬのは死ぬのだろうけれど。

赤い電車青い電車

電車が二線以上ある町なのですね。
それは置いといて、相手の全てを知りたいと思う気持ちは分からない。
何故なら私は自己中で自分が心地よいのが第一だからである。
つまり自分のことで手いっぱいなので相手を知りたいとか好かれたいとか考える余裕もないのである。
暇な時間も自分の趣味の事で頭がいっぱいだし。
自分の場合相手の事が気になるとするのならば今幸せだといいなぁと思う程度である。
自分と関係なく幸せであるのならこの上ない幸せである。
では感想
これは知りたいとかそういうことではなく、一緒にいたいという気持ちに特化した話である。
同一の存在になりたいのだろうか。
君が私で私が君でって感じに。
それだとちょっと怖いので、
ただただ一緒にいたいのだろうと思うことにしよう。
それはそれでこわいのだが、
孤独を恐ろしく感じてるのかもしれないし。
そう、この漫画には虚無的な恐ろしさがある。
人の心の闇などに触れたくないのでこれはこれで終了

ストロベリーフィールズフォーエバ

この言葉を聞くと拝啓ジョンレノンを思い出す。
素直な人ならビートルズのほうを思い出すのだろうけどね。
では感想
つまりは自己実現の方法を変えたということ。
ちょうど良い鏡を見つけたということ。
友人関係とは自分の好きなものを認められて相手の好きなものを認められる関係なのだろう。
だからこそ互いに一緒にいるのが心地よいのである。
好きなものだけではなく相手の存在まで認められればそれはもう無二の親友と言ってもいいのだろう。
この作品を読んでそう考えた。

錦田警部はどろぼうがお好き

ギャグなので何も言うことはないのです。
警部が適度に気持ち悪いのが最高です。
続き物が見たくないくらい面白かったです。
この作者は周りがひどい漫画よりも主人公がひどい漫画のほうが面白そうだ。
いやでもこの漫画の主人公は警部で良いんだろうか。いやそのはずだ。
オバQの主人公は正ちゃんじゃなくてQ太郎なんだし。

ケーキはどこへ消えた

落ちとしては被害者は同時に加害者なのであったということ
なのであるが、はじめは同じ人物に見えなかった。
透き通る眼鏡と透き通らない眼鏡は自分の中では別カウントされるということに気づかされた
ある意味特別なマンガ。
やはり眼鏡は素晴らしい。
主題としてはクラスの雑然とした感じを出したかったのだろう。
それはそれで成功している
やはり眼鏡は素晴らしい。

よみがえるアルフレッド伯爵

ルフレッドといえば学校怪談に出てくるチョコレートお化けを思い出すってあれはアルフレドか。
一般的には嘘だと言ってよバーニィーのほうを思い出すのだろう。
一般的じゃないか。
不老不死の話は好きな方です
でも不老不死って言っても記憶は消えていくものならば古いままの人格は保てないんだろうな。
記憶が消えないのならばそれはもう地獄なのだろうな。
そういう障害というか特性を持った人が世の中に入るらしいけど。
いったいどんな感じなのだろうな。
出来事だけじゃなくて、においや味や感情全てをありのままに思い出すことができるのだろうか。
記憶の改竄は起こらないものなのだろうか。
話がそれました。
でも不老不死者が学校に通うのはよくあるけれど
やっぱり新しい刺激が欲しくなるんだろうね。
この話の場合は自分と同世代的な容姿の人と出会うためってのもあるのかもしれないが。

カプセル・ツアー

今日はワリとついてない。
この一言で作者は女性だなと思った。
なぜだろう。
男性だとついていないと書くのだろうか。
それともワリとという言葉がそう思わせるのだろうか。
ついてるついてないついていないついてねぇついているわけねぇからもちろんのってるわけもねぇ
ママケーキってなもんですよ。
ケーキがここにつながるとは(つながってません)
子供の宝地図を見るとなあばすぶれいくだうんの話を思い出す。
あれは子供の大事なものつまり家出しているはずの母親の死体が埋まっているのではって話だったが
地図の内容が子供目線なので大人の目線で見るとわからないという点ではこの話と一緒である。
では感想
ミニの中では二番目に好きな話である。
これも飴玉程度だからかもしれない。
さて焼けぼっくいに火はついたのか。
たぶんついたのだろう。
 
次は本誌